静信イラスト 沙子の書き込み

屍鬼　ネタバレ全開、
小野不由美先生の原作＆藤崎竜先生の漫画ジャンプSQ進行を読了前提の
二次創作ファンサイトです。

拍手をありがとうございます。

原作ネタバレしてますので注意願います。

二次絵　静信。
屍鬼原稿に違和感を覚える室井さん。


「 殺意のない殺人はない 」


静信の原稿が、沙子によって引き出しから持ち出され（実行犯は不明。たぶん鶴見さん？）元に戻されるエピソード。

余白の書き込みを発見した室井さんの様子だけでも描いてみました。

もっと憔悴しているはずだった。もっとやつれさせればよかった。

室井さんの新作原稿を見たくてたまらない沙子、悪い子で可愛い。
ぬすんだ(一時かりて持ってった)沙子に甘い室井さんがいいんだ。

殺意のない殺人はない。静信と沙子の問いかけ。
話の重要テーマと静信の正体に直結するキーワード。

そのうち漫画版でも見れるかもしれない。
ないのかな？
実行犯から原稿を受け取る沙子、夢中で読む沙子、原稿にメッセージをいたずら書きしてる沙子、
といった行間シーンも見てみたい。様子を想像するとかなり楽しい画です。

屍鬼 イラスト 原作シーン8 沙子､千鶴

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原作シーンの二次イラストを自給自足。

桐敷沙子＆千鶴　母と娘。

屍鬼第3部19章（文庫版4巻）より原文引用抜粋。


沙子「貴女はそう、特別。ずっと一緒なんですもの。」

千鶴「わたし、つまらないの。･･･とても退屈でつまらない。
食べて寝るだけなんて、自分が生きてないみたいだわ。」


沙子「もう少しだけ。もう少しで終わったら、
真っ先に街に帰してあげるわ。」

千鶴「嘘ばっかり。わたしを放してくれないくせに。」

＊＊＊

この場面の続きが、SQ.12月号の見開き扉のあおり文になってました。

漫画本編で省いてしまうシーンを、
表紙扉の1枚絵で物語ってくれたらいいのに、と思います。

沙子と千鶴のべったり甘い母娘関係は、まだこの先のどこかに描かれると期待して。

敏夫襲撃の裏事情、
ねだる千鶴にGOをだしてしまう沙子、破滅への舵をきった場面は、
省かれたとみて確定でしょうね。

千鶴が怪我したフリの指包帯に喜ぶ、うぶな可愛いらしさは
見れるかな？見れないかな？


この記事をアップした当初、ここに続いてあった記事は下に移動します。

屍鬼 イラスト 原作シーン７ 辰巳､梓 失踪

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コミックスで描かれるか、今現在は分からない瀬戸際の場面。

小出梓の失踪。

絵は原作をイメージ化した自給自足イラスト、
トーク文は捏造しました。

辰巳 「 あー･･、この先に日本料理屋があるようですね。
梓さん、昼食にしませんか？私、ハラがすいてしまいました。」

梓 「 ･･いえ･･。」

辰巳 「 お連れする所まで時間がかかるんですよ。
食べたほうが、少し長くもっていただけますしね。」

梓 「 何も、欲しくありません。」

辰巳 「 そうですか。
ご婦人にお茶だけで、私だけが料理を食ってるなんてやだな。
･･･梓さん。
食事を、させていただけますか？」

梓 「 ･･･はい。」


辰巳 「 では、目立たない場所で、車を停めます。」

＊＊＊

葬儀の夜、辰巳の車で失踪、
翌日、溝辺町の高校で転校手続き。
その後にどこかへ連れ去られていく場面にしました。


私という一人称の辰巳の口調は、どうでしょう　
違和感があるでしょうか？

とても似合う気がして気にいってしまった。


梓失踪の場面は、原作文のなかでも最も大人っぽい雰囲気に思えます。

ハードボイルドな容赦のなさ、
狡猾な辰巳の車に乗る傷心の梓というシチュがムーディーで、
やりとりのドライさには、なんだかウェットな気分になります。

鬱って酔ってしまう。

屍鬼コミックにシリアスでアダルト（Hじゃない）な雰囲気が
たまにあるといいな、どきどきしそう。
や！やすよさんとは別件で。

むきにならないタイプの男性キャラの包容力、または冷たさ
を洒落た感じで見たいです。

それを演じられるのってやっぱり辰巳さんかな？

屍鬼 イラスト 原作シーン6 静信の部屋と敏夫

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自給自足イラスト＋原作引用ちょっと改変、
敏夫が静信の部屋に訪れた場面。

＊＊＊

敏夫 「 住みかは精神構造をよく示しているもんだ。
察するに、お前の精神構造は物置化しているんだ。」



静信 「 ほとんど寺務所にいるからな。
敏夫、粗茶だが。」



静信は その膝先、サイズを揃えて積み上げてあった本の上に
コーヒーカップを置いた。

敏夫 「（･･カップで緑茶 なんだ･･） なあ、灰皿あるか？」



「 ああ。」と静信は、
机（古いコタツ台）の上を埋めている原稿コピーを押さえてた重しを取って、
デンと、俺の前にでかいスズリを置いた･･･。

＊＊＊

ほんとはコーヒーカップではなく湯のみで、
敏夫は喫煙せず机のそばで本棚にもたれ、
障子は閉めていました。

第三部一章（文庫3巻）の冒頭の静信の部屋の様子は、
半ページほどの淡々とした描写だけれど、とても印象的でユーモラス。

サイズを揃えて積み上げた本。
本をテーブルにする無頓着さ。
畳んで置いたまま使うことのないフトン。

大好きな場面です。


せっかく自室がかかれているのに、室井さんはここでは一度も眠らず、
あっちこっちで身体を休めてるのがちょっと可愛いし楽しい。

納戸と、医院の廊下と、聖堂のベンチと、屋根裏と、地下室と、庫裏と、草むら。
寝場所としてはぜんぶ妙で笑ってしまう。

イラスト 徹 屍鬼＝茨薔薇のテーゼ２

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イラスト　徹、屍鬼＝茨薔薇のテーゼ2。

原作より
夏野のお墓参り中、人（若御院）が来る気配に、闇の茂みに潜みこむ徹です。






牙（凶器）が傷つけないものは牙のほかには何ひとつなく。

起き上がったことを知られたくないと、
赦されない自らの存在を隠そうとする痛ましさ、
救いのない切実な思いが胸にしみます。

徹が吐露する真意を、
ただ認める、ただ聞く、という若御院のスタンスが優しくて好きー。


以下は室井さん語りです。

生まれながらの僧侶だとお寺の仲間が言ってたけど、
死であがなう罪人を癒す教誨師の僧侶のよう。

なのに静信こそが生粋の秩序の異端者なのが哀しくて、いい。

静信の作中小説が、迷いすぎる心に影響されて空転することもあったのに、
第三部後半（文庫版4巻）から神がかってると思います

終盤になるほど素晴らしく、弟・神・兄弟の真相は結末の3編だけれど。
徹に耳をかたむけた直後に執筆してる部分、

[殺戮者となることで、完全な絶望というひとつの安定をつくろうとした]
編もいいなあ。


静信の屍鬼をほんとうに読みたい。
兄弟の寓話に加えた吸血鬼物語をぜんぶ読みたい。
小野不由美先生に室井静信著作シリーズを切望です

屍鬼 イラスト原作シーン(5) 虫送り

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拍手をありがとうございます。

自給自足イラスト。原作の文をイメージして、勢いで描いてみました。
頑張っても雑でしょぼくて本当に申し訳ない。


原作シーン（5）　虫送り。武藤父、結城父、広沢先生。　


↑ほんとは遊行は約20人。



↑ワラ人形に穢れをうつす先頭の遊行。


↑太鼓を叩き踊るユゲ衆。


↑松明やカネなどを振って踊るユゲ衆。

描くの楽しかったです。

コミックで虫送りは必ずあると思ってたな。
情景美の長距離＋具体的な中距離＋迫力のアップ、って各１～２コマずつで、
川原の酒盛りと桐敷車Ｕターン入れて全4ページ以下でいいのに。

霜月神楽は打ち合わせ会合があったので見られそう。
華やかで雅な舞殿に期待しています。

静信、沙子ｲﾗｽﾄ 原作シーン（４）

過去の記事にも拍手をありがとうございます

屍鬼、原作ネタバレ全開です。

コミックでカットとなった場面（４）。静信と沙子の廃聖堂での密会３回目。
愛を込めて二次自給。

神なき祭壇の右上には夜天がのぞき、瓦礫と雑草で荒廃とした聖堂に、
かつての隠匿者が暮らした痕跡と、奇妙な蒐集物や書物が散在する。

静信のまん前のベンチに後ろむきで座り込み、向かい合うしぐさが可愛い沙子。

なにものにも見向かれずに廃墟で語り合い和みあう異端の鬼と罪人。

廃聖堂での逢瀬は原作では６回。コミックはうまくまとめられて３回。

原作も沙子は少女らしくて可愛い。
ウソついてとぼけてたり、お姉さんぽかったり、なまいきな小悪魔な可愛いさ。

コミックも少女らしくて可愛い。おしゃれしてうきうきとあらわれて可愛い。
静信の頭に沙子が優しくふれる場面は、
ろまんちっくな空気感に包まれて、
美しく妖しく素晴らしい
ありがとうフジリュー
のちに静信が沙子の髪先をなでる愛溢れる場面とセットのよう。

コミックで、廃聖堂での密会を、もう１回いれてほしかった見たかった。

いずれ桐敷邸に訪問して沙子と再会（正式会見）するまでに、
静信が昼にも夜にも廃聖堂を訪れて、独りで落ち込んでる場面がとてもとても楽しみです。

辰巳、敏夫、静信イラスト 原作シーン（3）

原作ネタバレ全開です。
コミックでカットとなった原作シーン（３）。辰巳を招待する敏夫。
雑な二次絵だけど自給。








引越しからわずか半日後。転入したその日のうちに辰巳が尾崎医院の招待をまっさきに獲得。

原作を読み返す時、たいていの読者が、複雑に感嘆する場面かもしれない。
ミステリーを読了後に再読して事態の確認をして、用意周到な展開に気づくのと同じに。


辰巳、敏夫、静信の出会い。
盆のうちに早々と屍鬼に掌握される村の要。
敏夫が真相にたどりつき反撃する成り行き。

この部分を、コミックでは改変したうえで、出来事を簡潔に進められるように整合している。
漫画のさまざまな都合にかなうのでしょう。

その改変が残念。
伏線が周到で、文化に絡めた意図が深い原作展開が面白いと思います。

元子、静信、敏夫、律子、加奈美イラスト 原作シーン（2）

屍鬼SQ.７月号でついに元子デザインが見れたので、
コミックでは省かれたままになるだろう原作シーンを二次絵で自給。
IN尾崎医院。








静信が子供を車ではねた犯人と思いこんで詰め寄る元子、
たじろぐ静信、
あいだに入る加奈美、
子供の手当てをする敏夫と律子。

駐在の高見さんを描き忘れた！
静信はコミックなら和装だけれど原作では洋服。カジュアルにしました。

これから登場とデザインが待ち遠しいキャラは
人狼で葬儀屋の速見、
電気工事屋の加藤、その息子の３人。
速見は確実に近日登場のはず

静信、加奈美、妙イラスト 原作シーン（１）

拍手をありがとうございますお礼が遅くなり失礼しました。

屍鬼コミックでやむなくカットされたままになるだろうと思われる、
それがとても惜しい場面が原作にはたくさんあります。

静信が聴きこみをしに矢野家を訪れて、ドライブインちぐさに招かれ、
仲睦まじい妙さん加奈美さん母子を見守っている、優しい雰囲気に満ちた場面が素敵でした。










若御院に野菜をさしあげようとする妙さん、という捏造を加えてみました。

ほのぼのはあまり興味がないはずが、この３人の純粋に優しい温かさは読んでいて幸せ。

だからこそ静信の、無自覚に村を崩壊させる追放者としての真性がドラマチックだと思う。
優しい善を慕ってやまないのに生粋の崩壊者、という切ない邪悪さ虚しさが美味しい。


加奈美さんは寺メンバーと気持ちが合うと思う。
若御院、光男さん、鶴見さん、池辺くんたちと仲間としてすごく合いそう。

原作の加奈美さんの顛末は、可哀そう＆生存安堵だけれど、
もしも人狼になったら、とびきり美しくて哀しくてかっこいいヴァンパイアだなーと
超美貌なコミックデザインによって思うようになりました。


コミックではカットされるのが妥当だと思えても、絵でも見たいお気に入り場面は、
話が進むほど増えていくのでしょう。
見たいものを自給自足で補ってこその二次なので、
カットシーンや行間を、たまに描いていきたいです。

車にはねられた子供を尾崎医院に連れてきた静信を責める元子、
たじろぐ静信、あいだに入る加奈美、見物してる敏夫、忙しい看護婦、
の場面はコミカルで、フジリュー絵でぜひ見たい場面でした。
このままカットだととても残念ー