屍鬼 ネタバレ全開、
小野不由美先生の原作と、
藤崎竜先生の漫画ジャンプSQ.スクエア進行を読了前提、
ファンサイトです。
拍手をありがとうございます

。
新カテゴリ。
屍鬼のアラ★ 原作&コミック。
屍鬼が大好き。あらゆる創作のなかで一番好き。
だから気づいてしまう妙なとこ。原作にもコミックにもありますあります。
親しみの気持ちで、重箱の隅っこをつついて指摘をする記事です。
屍鬼のファンタジー設定を現実に照らし合わせる気はないです。
そもそも、
吸血鬼物語って血を飲みこんで血にするってヘンだもんね。
血は血脈へ注入しなきゃおかしいもんね。
記事のおわりに
静信好き・屍鬼の結末が大好きな見解。
エゴいです。
静信と原作結末が不満な方には向かないです。回避してください。***
都会観がなんかおかしい。
[ 指摘 :日本中のどの都会もたぶん、宗教的お祭りや地域文化行事は多いと思う。]
[ 展開意見 :信仰と罪と死生観を、コミックも深く描いてくれますように。]
200年・1000年以上など、古くから営みが盛んな町が都会になったんだと思う。
どの都も、個々の人どうしは無関心でも、
数百年ものの緻密な地域社会活動が継承されてるはず。
街には神社仏閣は多いしお城(藩主邸)があったりで、物理的に宗教が根づいてて、
たくさんの伝統行事が廃れずに維持されてるはず。
外場転入前の結城家の居住地が、伝統宗教のお祭りが皆無だったなら、
だいぶ郊外の新興開拓地にいたのかも。
でも、結城家を通した都会観の妙さなどはささいなことです。
***
恵のお葬式の時、かおりの事を誰?と保は夏野にたずねた。
[ 指摘 :設定の源のひとつの村人気質が結構てきとう。]
[ 展開意見 :矛盾・不整合は人間味のうちかも。「人は過つ」テーマは大事。]
保がかおりを知らないって不自然。
1学年下なだけだし、保とずっと同級の恵をかまうかおりを見たことないのかな?
同い年が15人~30人しかいない外場村で、
小中学校がひとまとまりの学校に通ってたら、
自分の前後数年ぶんの同世代を見知ってそうなのに。
律子が、
村人の気質が好きで、村人をかなり把握しているタイプとして書かれてるのに、
家も歳も近い広沢高俊を知らないのってヘンだった。
村人気質の設定が矛盾してしまう。
でも
保や律子が同世代を知らないくらい、やっぱりささいなこと。
優柔不断・矛盾・変移に意味がある室井さんの言動は大事だけど。
***
本音★原作感想。
屍鬼ははじめから、
ただ一つのありき結末

にいきつくための物語


。
素敵でこころよかった。好みに合ってとてもとても嬉しい。
群像のみんなは、
キングの呪いの町オマージュの材料、
テーマを装飾・パターンを網羅する用の人間小枝や人間葉っぱだと思うんだ。
呪いの町よりずっと品良く切なく、いい枝ぶり、繁りようでした。
そのみんなが好き。全員に理解・共感もてた。
屍鬼。静信と沙子の結末とそのための幹と根が素晴らしい。
枝葉は豊かで面白いからとてもいい。
原罪ロマン譚のなかでもとびきり名作、最も素敵だと思います。
エゴ直球で申し訳ない。
愛してやむことないこの本に出会えて良かった。