屍鬼 ネタバレ(小野不由美先生の原作も 藤崎竜先生のコミックスも)全開前提、
同人男女NLファンサイトです。
二次小説SS コメディ。いろいろごめんなさいな文です。
辰巳(崩壊気味注意)、速見、桐敷正志郎、柚木、高俊、康幸、佐々木が登場。
イメージ画。

一番下に全体像あり。
SS19 辰巳物語 (その3 屍鬼 ジャンプSQ.スクエア コミックス6巻 表紙の辰巳伝説)。
外場村山入、男たちは一軒の隠れ家にたむろし、
夜明けまで無礼講の酒宴をひらく。
正志郎が珍しく加わり、美酒がふるまわれ、おおいに盛り上がっている。
「 桐敷正志郎、僭越ながら余興を披露しよう。 郁美さん事件の時!」
かくし芸大会になっていた。
正志郎は、勝手に拝借して着ていたつなぎをババッと脱ぐ。
脱いだ下には燕尾服を着込んでた。
ティッシュの箱を抱えて、ペーパーを次々とひき抜いては舞い上げる。
「 早着替え、はえええ~~っ 」「 おお!!伝説の辰巳クオリティ!」
「 なんでティッシュ?」「 花のかわりと思ってくれ給え。」
「 では、次は俺が。」
凶悪な人相の駐在、佐々木が皆に後ろ向きで立ちあがる。
「 や!」
満面の笑顔で振り返り、佐々木は髪耳をぴょこん と動かす。
「 ぎゃははは!!」
「 似てるー!似てる似てる!!」
「 じゃ、ぼくも・・。」
シャイでナイーブな康幸が、丸めた布団を抱いて椅子の上に立ち、
すたっ と飛び降りた。
「 おお~、節子さん事件の辰巳さんだろ。」「 医院から飛び降りた時な?いいぞ。がんばったぞっ。」
和気あいあいと、山入起き上がりメンズの宴。
「 広沢高俊いきまーす。」
俺も辰巳さんのマネ~~と言って、
泥酔している高俊がシャツの胸をいっきにはだける。
ボタンをぶちぶちぶち と弾きとばしながら へら~ と笑っている後ろで、
襖が開いた。
ごつい腕が伸び、高俊の首を後ろから掴んで引き寄せる。
「
や。 」
頬と頬をくっつけて辰巳が高俊に微笑んだ。
ひきつる 場。
だが、辰巳のうしろには 救世主・キングオブKY・速見が一緒に来ていた。
高俊とは反対側の辰巳の頬に、速見が頬をくっつけてへらりと笑う。
「 だんご3兄弟☆」
男たちが酒を噴き出す。
あいだにはさまれ次男辰巳はフリーズした。
***
「 葬儀を地味にするように仰せつかりましてね!
ねえ正志郎氏、アイデアを一緒に考えておくれ。」
速見と正志郎は、ひさびさの再会だ。
速見と正志郎が組んで考案する 地味な葬儀 ・・・。
予想もつかない。
辰巳は寒気がしてきた。
憂いをおびた表情で日本酒をあおる辰巳。
妙な視線を感じた。
「 幼いころ さぞ可愛かったでしょうねえ
辰巳さんって・・ 」
柚木がじっと見てた。
!!!辰巳はあぐらをかいて座ったまま、尻とひざで畳をズザザと漕いであとずさる。
怖気に震える。
なんか妄想しながらこっち見んな柚木オーラを発射するのが精一杯で、言葉も出ない。
山入の宴はにぎやかに続く。
酔うはずがないのに、ほろ酔う起き上がりたち。
飲んだぶんだけ酔ってしまう人狼たちと正志郎。
完璧に強い者などいなかった。
「 辰巳さん、筋肉筋肉!」
と余興をせがまれて、
「 おう!」
辰巳は酔った勢いでサービス精神旺盛に、つなぎをガバっとはだけた。
藤崎竜コミックス 屍鬼6巻の表紙の場面だ。
辰巳はガバっとやりすぎた。
ジッパーが腹の肉を噛んだ。
あまりの痛みに目から火が出た。
痛え!!!あせってジッパーを戻そうと上げたら、さらに肉に食い込んだ。
うそ!!
こんどは下へ降ろす途中、ジッパーに噛まれたまま腹が治癒してしまった。
痛えええ!!!つなぎが脱げない
!! 着れない
!!!辰巳の目が真っ赤に血走る。
悪魔的な憤怒(に見える)形相と、(パニックで)血管が浮き出た肉体美。
しかばねどもが見惚れて近くに集まる。
辰巳大人気。
「 かっけー!!」「 かっけー!!」 と 賞賛が、朝まで山入にこだましたという。
了
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