屍鬼 ネタバレ全開、
小野不由美先生の原作と、
藤崎竜先生の漫画ジャンプSQ.スクエア進行を、
読了前提のファンサイトです。
原作のラストの面白さに触れてます。
ネタバレを見たくない方はここで回避をお願いします。
漫画のSQ.2010年1月号前田元子ストーリーに加えられた敏夫の演出と、
原作の敏夫と終章について。
観察と推測。
拍手をありがとうございます

お礼が遅くなり失礼しました。
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指さしのクセについて。
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漫画で、敏夫と前田登美子さんの言い合いは、
原作とほぼ同じに言葉の応酬がふんだんにあり、
互いに激昂していく様子はより強調されていました。
エスカレートしてくのは別のハデなことを覆う効果があるかも。
途中にページをまたいで、
敏夫が登美子さんに指をつきつけ、
人を指ささないで!と登美子さんのセリフが加えられています。
*
原作の、
敏夫と、終章で静信の行方を追う記者は、
しぐさがとくに特徴づけられていると思います。
いつでもというわけではないし、
他者も同じしぐさをするし、
小野先生が多用する描写なのかもしれませんが。
敏夫と記者のしぐさが
手だけではなく、イライラ時の表情や煙草の吸い方、書類の扱い方など、
様々な特徴が酷似して書かれてるのは意図的だろうと思っています。
でも、
敏夫=記者とはけして読み取ることはできない。
記者は新登場の人物のよう??
答えの無い謎が終章に生じていてとても面白いです。
*
漫画でこれまでも、
敏夫の手のしぐさが繰り返し描かれていました。
SQ.1月号であえて加えられた、指をつきつける様子とそれをはっきりと指摘するセリフは、
のちに手のしぐさがポイントとなる場面が描かれる伏線かな、と思いました。
伏線というか、パズルの1ピースを置いた合図みたい。
ヒントの鍵であり、ミスリードさせるフェイクでもあるような1ピース。
終章がすっかり描かれるのでしょうか。
記者は
既出人物かもしれないし違うかもしれない。
文章の原作小説と、絵の漫画が、同じ手法で描写できる謎のひとだと思います。
特徴的なしぐさ、絵のピースで、謎に誘い迷わせて欲しいです。
***
夏野は原作で、相手を拒む気持ちの時に、手のひらで差し止めるポーズを何度か繰り返しています。
漫画も、拒否の場面の差し止めポーズが印象的だと思います。
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